Negroni River-side Factory & Office
2014

所在地 : 東京都荒川区

用途 : 工場、オフィス兼ショールーム

竣工 : 2014年

規模 : 235㎡

構造 : RC造、一部S造

階数 : 地上2階

​写真:  Kowa Ikeuchi

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© Nozomu Toyoshima

​『工場とショールームの融合』

 メイドインジャパンのドライビングシューズ工場の移転に伴う内装改修プロジェクト。敷地は隅田川のほとり、風通しの良い工場地帯にあり、元々工務店が使用していた工場兼事務所をリノベーションした。ここでは、生産されるプロダクトだけでなく、職人の手作業で製作される行程自体も情報発信するため、工場、ショールーム、オフィスが関係し合う、風通しの良いファクトリー施設を創造する事が求められた。そこで、それぞれが独立した機能を発揮しつつも、時には互いに有機的に関係し合える空間を提案した。

 オフィス兼ショールームである2階は、工場側に窓を設置し、1階の工場とコミュニケーションを取ることができる空間とした。また、外周をカウンターで囲み、ワンルーム空間に一体感を持たせる一方で、梁下にキャビネットやハイカウンターを配置する事で、執務スペース、打合せスペース、エントランスを緩やかに分節した。こうすることで、滞在者同士につながりと独立性が生まれ、居心地の良い距離感を生むことができたと考えている。

 外周のカウンター天板はアスファルトをイメージし、凹凸のあるOSB材をグレーに塗ると共に、厚さ6cmの見付けにハードカーボンを張り巡らせる事で、ドライビングシューズブランドのアイデンティティを表現した。このカウンターと黒タイル壁面が商品を陳列するギャラリーとなり、商品を眺めながら執務や打合せを行うことができる。更に、床仕上げや什器類に様々な仕上げ材を取り入れる事で、多様な背景で商品の写真撮影を行う事ができる、仕上げ材自体が機能する空間とした。

 工場併設のショールームを計画した事で、ここを訪れる人が日本のモノづくりの現場を気軽に見学できる施設となり、オープン後は人の出入りが絶えない賑やかなファクトリー施設となった。こうして、下町の工場街に新たな人の流れを生み、新しい風を吹き込むことができた。