​『A邸　～都市の記憶～』

　どんな場所にも歴史があり、その場所特有の記憶があります。代官山は朝倉家を中心とした街づくりが行われてきました。ヒルサイドテラス駐車場と旧朝倉家住宅の境界に大きな額縁を設置することで、旧朝倉家住宅を絵画のように見せ、駐車場に鑑賞する空間という意味を付加します。

　夜は生け垣を照らす既存の照明が額縁も照らし、日中とは異なる存在感を醸し出します。代官山を訪れる人がその存在に気づき、代官山の歴史に触れるきっかけを創りました。