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PROPOSAL | 都市の事務所兼住宅  
            
2026

所在地 : 東京都

用途 : ショールーム、事務所、住宅

規模 : 約432㎡

構造 : 木造(耐火)

階数 : 地上3階

構造協力 : 楠本玄英構造設計事務所

​『大きな屋根の大らかな空間』

ー都市における木造事務所兼住宅のプロトタイプー

 都市の中で木造3階建て事務所兼住宅の型となる建築を提案した。1階にショールーム、2階に事務室、3階に住宅という用途である。敷地は荷重条件のある土地で、RC造やS造とすることができず、構造は必然的に木造となった。また、防火地域のため、耐火木造建築とする必要があった。

 異なる機能を持つ3層の建築を一つにまとめ、地域に開くショールームが地元の人々から末永く愛されるように、大きな屋根の大らかな空間というコンセプトを提案した。大らかな空間とは、単なる雰囲気の話ではなく、将来性を見据えて間取りの変更が容易で、自由なプランを実現できる空間と定義した。

 大らかな空間を実現するため、木造建築だと通常必要になる柱や壁が内部空間に出てこない、木造ラーメン構造を提案した。外壁側に木材を束ねた太い柱と耐力壁を集中的に配置し、柱同様に木材を束ねた太い梁をかけることで、通常部屋の中に必要となる構造要素のない、自由なプランを実現できる。

​ 各階の自由なレイアウトにより、1階では住宅と事務所の出入口を分離し、ショールームのフロアとした。2階は事務室で、インテリアに柱や壁がない、見通しが良く使いやすい1室大空間である。3階はオーナー住宅で、大きな切妻屋根を活かし、ロフト付きの高天井の住宅とした。

 外壁側の太い構造柱の間にできるニッチ空間は収納や飾り棚、PSやブースデスクなど、様々な使い方を提案した。床は遮音性能を考慮して二重床とし、フローリング仕上げで温もりを感じるインテリアとしつつ、吸音性能が必要な部屋はカーペット敷きとした。耐火木造については床、壁、天井、柱、梁を全て石膏ボード2枚張りとすることで、1時間耐火構造を実現できる。耐火性能が不要な地域であればこういった対処は不要である。

 このように、都市における木造の事務所兼住宅の一つの型を提案した。インテリアに柱や壁が必要となる在来工法よりも大らかで自由な空間となり、将来的な間取り変更にも対応しやすいため、様々な土地や異なる条件でも採用可能な大らかな建築である。

©2019-2026 MASAKI SUZUKI ARCHITECTS Ltd.

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