top of page

PROPOSAL  | 道頓堀ランドマーク
2022 

所在地 : 大阪府

用途 : 公衆トイレ

提案 : 2022年

建築面積 : 18.50

構造 : 鋼板構造

階数 : 地上1階

​『 道頓堀ランドマーク 』

 大阪道頓堀の公衆トイレコンペの提案(落選案)です。道頓堀は小規模な商業ビルが集まり、活気ある都市景観を形成しています。歴史ある戎橋の柱も活かした、この場所ならではのランドマークを提案します。

 道頓堀のシンボルである戎橋は、その特徴的な形から、多くの人々が集まる魅力的な場所となっています。戎橋の円形形状をモチーフに、水面の波紋が広がるような円形グリッドのトイレとすることで、戎橋と一体的で魅力ある都市景観を形成し、外観の対比により歴史ある柱も活かします。

 省エネルギーで快適なトイレを実現するため、トイレの各エリアを搭状に分節し、高さに差をつけることで自然採光と自然換気を行い、明るく居心地の良いトイレを実現します。最も高い塔は戎橋に向けた角地のランドマークとなり、頂部の開口は自然換気を促し、夜は内部から漏れる光で港の灯台のように街を照らします。

 狭小敷地のため、柱がなく薄い壁が構造体となる鋼板構造を提案します。外壁をカラーモルタルで仕上げることで、防火構造としつつ、人の手による彫刻的な外観を実現し、街角の小さなランドマークとなります。

 繁華街の多数の利用者と性的少数者への配慮として、大便器ブースは専用手洗い付きでプライバシーを高め、男子専用大便器の代わりにジェンダーレス大便器ブースの設置を提案しました。

bottom of page